wiki:HiKeyQuickStartGuide

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HiKey Quick Start Guide

1. 使うもの

http://www.lemaker.org/Public/uploads/product/2015/1225/567cbed71e66e.png

  1. MicroSDカード(必須ではない)
    4GB以上、Class 10のマイクロSDカード推奨。
  2. HDMI(Type A) to HDMI/VGAケーブル
    HDMIケーブル 1m
    PLANEX HDMI to DVI変換ケーブル 1m
  3. キーボードとマウス(必須ではない)
    一般的なUSBキーボードとマウスであれば使えるはずです。ワイヤレスなど電力を消費するものは、セルフパワードのUSBハブを間に挟む必要があるかもしれません。
  4. DC電源
    12V 2AのACアダプタを推奨。
    PL03BからEIAJ3に変換するケーブル(オス)
  5. Linuxがインストールされたパソコン
    VMware WorkstationやVMware Fusionを使っても構いません。UbuntuかFedoraが良いでしょう。
  6. USBケーブル(A-microBタイプ)
    HiKeyにOSを書き込むために使います。
    USBマイクロBケーブル(1.8m)
    USB2.0ケーブル(A-microBタイプ)50cm
  7. 2mmピッチ ジャンパーピン
    HiKeyにOSを書き込むために使います。

2. OSインストールの準備

HiKeyを愉しむ前に、OS(オペレーティングシステム)をマイクロSDカードかeMMC NANDフラッシュにインストールしなければなりません。DebianはマイクロSDカードとeMMC NANDフラッシュのどちらにもインストールすることができますが、Androidは今のところeMMC NANDフラッシュにのみインストールすることができます。下記の説明は、Linuxマシンを使って、マイクロSDカードやeMMC NANDフラッシュにOSイメージを書き込む方法です。

2.1 OSイメージのダウンロード

リリース版のDebianのOSイメージは、96Boards Buildsからダウンロードすることができます。Android Open Source ProjectのOSイメージは、96Boards Buildsからダウンロードすることができます。また、書き込みツールとブートローダは、https://builds.96boards.org/releases/hikey/linaro/binaries/latest/からダウンロードすることができます。
注:リリース版は安定版ですが、スナップショット版は安定していません。リリース版を使う事を推奨します。

OSイメージの書き込み前に、次のファイルを入手しましょう。

種類DebianAndroid
書き込みツールhisi-idt.py
l-loader.bin
hisi-idt.py
l-loader.bin
ブートローダfip.bin
ptable-linux-8g.img
nvme.img
fip.bin
ptable-aosp-8g.img
nvme.img
カーネルboot-fat.uefi.imgboot-fat.uefi.img
ファイルシステムeMMC: hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn-8g.emmc.img
SD カード: hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img(カーネルとファイルシステム)
cache.img
system.img
userdata-8g.img

注:'DebianのSDカード用イメージファイルは、カーネルとファイルシステムを含むhikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img一つです。SDカードを使う場合、eMMCのブートローダを使い、SDカードの最初のパーティションにあるカーネルを読み込み、SDカードの二番目のパーティションをルートファイルシステムとしてマウントするためです。

2.2 ハードとソフトの準備

ステップ1: Ubuntu(例えばUbuntu 14.4 LTS)やFedoraをインストールします。

私は、VMware Fusionに、Ubuntu 15.10 Desktop 日本語 Remix 64bit版をインストールしました。以下はUbuntuでの進め方です。

ステップ2: fastbootをLinuxにインストール。

  1. 次のコマンドを入力して、インストールします。
    sudo apt-get update
    sudo apt-get install android-tools-fastboot
    

注:インストールに失敗する場合、次のdeb sourceを/etc/apt/sources.listに追加してください。

deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu trusty universe restricted main multiverse
  1. /etc/udev/rules.d/51-android.rulesを作ります。root権限が必要ですので、次の様にコマンドを実行します。
    sudo vim /etc/udev/rules.d/51-android.rules
    

もしくは、次の様にしても良いでしょう。

sudo gedit /etc/udev/rules.d/51-android.rules

ファイルを開いたら、次の内容を追加しましょう。

# fastboot protocol on HiKey
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="18d1", ATTR{idProduct}=="d00d", MODE="0660", GROUP="dialout"
# adb protocol on HiKey
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="12d1", ATTR{idProduct}=="1057", MODE="0660", GROUP="dialout"
# rndis for HiKey
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="12d1", ATTR{idProduct}=="1050", MODE="0660", GROUP="dialout"

ステップ3: USBケーブル(A-microBタイプ)を使って、HiKeyのマイクロUSB端子とパソコンを接続します。また、ジャンパ1とジャンパ2をそれぞれジャンパピンでショートし、書き込みのため、HiKeyの電源を入れます。

http://www.lemaker.org/Public/uploads/product/2015/1230/5683b770a234b.png

ステップ4: 書き込み環境の確認

  1. hisi-idt.pyと、l-loader.binが必要です。

書き込みツールとブートローダは、https://builds.96boards.org/releases/hikey/linaro/binaries/latest/からダウンロードすることができます。

  1. 次のコマンドを実行し、HiKeyがLinuxに認識されていることを確認します。
    ls /dev/ttyUSB*
    

これを実行すると、/dev/ttyUSB0が見つかるはずです。

  1. 次のコマンドを実行し、fastbootを実行する準備をします。
    sudo apt-get install python2.7 python2.7-dev
    alias python=python2.7
    sudo python hisi-idt.py -d /dev/ttyUSB0 --img1=l-loader.bin
    

最後のコマンドを実行すると、次の内容が表示されます。

+----------------------+
 Serial:  /dev/ttyUSB0
Image1:  l-loader.bin
 Image2:  
+----------------------+
Sending l-loader.bin ...
Done

表示されない場合、Pythonにserialがインストールされていないかもしれません。その場合、次のコマンドを実行します。

easy_install pyserial

3. Debianのインストール

DebianのOSイメージは、96Boards Buildsからダウンロードすることができます。

Debianの場合の、HiKeyのブートシーケンス
eMMCブート: DebianをインストールしたSDカードを挿入しない場合、HiKeyはeMMCからブートします。
SDブート: DebianをインストールしたSDカードを挿入すれば、HiKeyはSDカードからブートします。

eMMCとSDへのDebianの書き込み方法の違い

eMMCへの書き込みsudo fastboot flash system hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn-8g.emmc.img
SDカードへの書き込みsudo dd if=hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img of=/dev/sdb bs=4M oflag=sync status=noxfer

3.1 eMMCへの書き込み

ステップ1: ブートローダの書き込み(通常は、HiKeyボードにはDebianのブートローダが書き込み済みで出荷されています。)

  1. fip.binと、ptable-linux-8g.imgと、nvme.imgがある事を確認します。
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、HiKeyのeMMCに、パーティションテーブルとブートローダ、必要なファイルを書き込みます。
    sudo fastboot flash ptable ptable-linux-8g.img
    sudo fastboot flash fastboot fip.bin
    sudo fastboot flash nvme nvme.img
    

ステップ2: カーネルイメージの書き込み

  1. boot-fat.uefi.img.gzがある事を確認します。次のコマンドを実行し、ファイルの解凍を行います。
    gzip -d boot-fat.uefi.img.gz
    
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、カーネルイメージを書き込みます。
    sudo fastboot flash boot boot-fat.uefi.img
    

ステップ3: ファイルシステムの書き込み

  1. hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn-8g.emmc.img.gzがある事を確認します。次のコマンドを実行し、ファイルの解凍を行います。
    gzip -d hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn-8g.emmc.img
    
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、カーネルイメージを書き込みます。
    sudo fastboot flash system hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn-8g.emmc.img
    

これで、eMMCのOSをアップデートできました。いちどDCジャックを抜いてHiKeyの電源を切りましょう。
ジャンパ2をショートしていたジャンパピンを取り外し、HDMIケーブルでHiKeyとディスプレイを接続します。電源を入れると、DebianがeMMCから起動します。

3.2 SDカードへの書き込み

  1. hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img.gzがある事を確認します。次のコマンドを実行し、ファイルの解凍を行います。
    gzip -d hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img.gz
    
  2. SDカードをLinuxマシンに接続した上で、次のコマンドを実行し、SDカードのデバイス名を取得します。
    sudo fdisk -l
    

例えば、8GBのSDカードを接続した状態でコマンドを実行すると、「Disk /dev/sdb: 7948 MB, 7948206080 bytes」等と書かれた行が見つかります。
この場合、「/dev/sdb」がSDカードのデバイス名です。このデバイス名で、Debianを書き込むディスクを指定します。間違えると他のディスクを書き換えてしまいますので、注意してください。

  1. 次のコマンドを使って、ファイルシステムを書き込みます。

このコマンドの「/dev/sdx」という部分で、Debianを書き込むディスクを指定します。さきほどfdisk -lで調べたデバイス名に「/dev/sdx」を書き換えてください。間違えると他のディスクを書き換えてしまいますので、注意してください。エンターキーを押す前に、3回は見直しましょう。

sudo dd if= hikey-jessie_alip_2015MMDD-nnn.img of=/dev/sdx bs=4M oflag=sync status=noxfer

ファイルシステムの書き込みには時間を要します。
これで、SDカードにのOSを書き込むことができました。「3.1 eMMCへの書き込み」を済ませたHiKeyにSDカードを挿し、ジャンパ2がショートされていない状態で電源を入れると、DebianがSDカードから起動します。

4. Androidのインストール

Android Open Source ProjectのOSイメージは、96Boards Buildsからダウンロードすることができます。

ステップ1: ブートローダの書き込み(通常は、HiKeyボードにはDebianのブートローダが書き込み済みで出荷されています。)

  1. fip.binと、ptable-aosp-8g.imgと、nvme.imgがある事を確認します。
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、HiKeyのeMMCに、パーティションテーブルとブートローダ、必要なファイルを書き込みます。
    sudo fastboot flash ptable ptable-aosp-8g.img
    sudo fastboot flash fastboot fip.bin
    sudo fastboot flash nvme nvme.img
    

ステップ2: カーネルイメージの書き込み

  1. boot_fat.uefi.img.tar.xzがある事を確認します。次のコマンドを実行し、ファイルの解凍を行います。
    tar -Jxf boot_fat.uefi.img.tar.xz
    
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、カーネルイメージを書き込みます。
    sudo fastboot flash boot boot-fat.uefi.img
    

ステップ3: ファイルシステムの書き込み

  1. cache.img.tar.xzと、system.img.tar.xzと、userdata-8gb.img.tar.xzがある事を確認します。次のコマンドを実行し、ファイルの解凍を行います
    tar -Jxf cache.img.tar.xz
    tar -Jxf system.img.tar.xz
    tar -Jxf userdata-8gb.img.tar.xz
    
  2. HiKeyの電源を入れ、Linuxで次のコマンドを実行して、疎通を確認します。
    sudo fastboot devices
    

うまく疎通ができていれば、「0123456789abcdef fastboot」と表示されます。

  1. 次のコマンドで、カーネルイメージを書き込みます。
    sudo fastboot flash cache cache.img
    sudo fastboot flash system system.img
    sudo fastboot flash userdata userdata-8g.img
    

これで、eMMCにAndroidを書き込むことができました。いちどDCジャックを抜いてHiKeyの電源を切りましょう。
ジャンパ2をショートしていたジャンパピンを取り外し、HDMIケーブルでHiKeyとディスプレイを接続します。電源を入れると、AndroidがeMMCから起動します。