wiki:MAX31855Instruction

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K型熱電対温度センサモジュール(作り方)

内容物

中身を並べてみました。左から:

  • ピンヘッダ(6ピン)
  • 基板 下記2品搭載済み
    • Maxim MAX6675チップ
    • チップ型コンデンサ(1μF)
  • K型熱電対専用レセプタクル(基板用)
    • ホチキスの針みたいなのは、固定用の部品です。
  • K型熱電対専用プラグ
  • 安物のK型熱電対(プラグは捨てます)

基板の色は予告なく変わる場合があります。

必要な物

  • ハンダごて -- できれば、温度調節付きで70W程度あり、コテ先が交換可能な物。たとえば、GootのPX-601
  • コテ先
    • 太くて短い形状の物 -- 熱電対レセプタクルやピンヘッダに使います。
  • 糸ハンダ
    • 0.6mm程度の太い物 -- 熱電対レセプタクルやピンヘッダに使います。
  • フラックス -- あった方がぜったい楽です。

ハンダは、鉛入りの方が楽なのですが、鉛フリーを強く強くお勧めします。 鉛フリーハンダを使う場合、最も気をつけるのはコテ先温度。 ハンダの流れの良さの点では温度が高い方がいいのですが、温度が高いとコテ先がすぐに酸化して使い物にならなくなります。 酸化してしまうと、ヤスリやブラシで磨いたり、ケミカルペーストないしTipリフレッサーをこねくり回したりと、時間が取られます。 ハンダごての温度調節つまみの温度表示は、絶対値は当てになりません。 鉛フリーのハンダ付け温度は350~360℃とか言われてますが、温度調節つまみの温度表示を当てにせず、使いやすい低めの設定を見つけて下さい。 ちなみに、うちのハンダごては、320℃くらいの設定が最適で、これを350℃の設定にすると酸化しまくりで仕事になりません。

熱電対

熱電対のプラグを取り替えます。 なぜならば、元から付いている安いプラグはサイズが微妙に規格に合ってなくて、レセプタクルにささらないからです。

プラグのふたを開けます。安いプラグはプラスドライバ、新しいプラグはマイナスドライバです。

ゴムブッシュの上面にボールペンで印をつけておきます。 熱電対には極性があるので、向きがわからなくならないようにするためです。

新しいプラグに移植しました。 ゴムブッシュはちょうどぴったりする大きさです。 ゴムブッシュのすぐ右側は黄色いプラスチックが三角形になっています。 ここは、熱電対の金属ワイヤを振り分けてショートしないようにするための構造です。 この部分にワイヤをはさんでしまわないように注意してください。

熱電対のできあがりです。

熱電対レセプタクルとピンヘッダ

熱電対のレセプタクルをハンダ付けします。 部品が大きい上に、ベタアースが大きく取ってあるため、だいぶ手強いです。
※写真は旧バージョンのものです。現在の基板にはサーマルパターンが入れてありますが、手強いのは同様です。

コテ先はこんな形の物を使います。もう少し太い方がいいかも。

表側の写真を取り忘れました。 正しい場所にしかささらないので心配いりません。 熱電対プラグを差し込む方向に近い側は、ホチキスの針の親玉みたいなので固定します。

まずは、ホチキスの針の親玉の方を先にハンダ付けしましょう。 ハンダごてで対象物をじっくり温めてからハンダを供給するという、基本中の基本を思い出しながらハンダ付けします。 幸い、レセプタクルのプラスチックは熱に強いので、じっくりじっくり温めても大丈夫なようです。

表にしてみました。 まだ、+端子、―端子はハンダ付けしてません。

裏返して、左下の端子をハンダ付けします。 この端子は、+端子なのでベタアースにはつながってません。 このため、比較的簡単にハンダ付けできるはずです。

左上の端子もハンダ付けします。

表に返して、あとはピンヘッダだけです。 例によって穴をジグザグに並べてあります。

できあがり!

Arduinoにつなげてみてください。

熱電対の先っちょを指で触ると温度が上がるのがよくわかります。 もしも、指で触ると温度が下がる場合は、上記の熱電対プラグの交換の手順でワイヤを逆にしてしまっています。 プラグを分解して、ワイヤを逆にすれば直ります。

(2009/4/5 - original text for MAX6675 by sgk)

(2012/2/9 - modified for MAX31855 by maris)

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