== nekoboard2をはじめよう == スクラッチを使って簡単なプログラミングをし、nekoboard2(ネコボード2)を繋いでスライダーや音や光に合わせて絵を動かして見ましょう。 === スクラッチとは === スクラッチとは子供用に開発されたプログラミング言語、環境です。[https://scratch.mit.edu/about/ 公式ページ]も御覧下さい。 '''スクラッチのバージョンについて'''[[BR]] 2016/04/15現在、スクラッチには1.4と2.0の二つのバージョンがあります。大きな違いはバージョン1.4はパソコンにインストールしてプログラミングを行うのに対して、バージョン2.0はブラウザ上でプログラミングができる点です。もう少し簡単に言うと、作った作品を自分のパソコンに保存するのが1.4、インターネット上に保存するのが2.0です。バージョン2.0ではインターネットにつながってさえいればすぐにスクラッチを動かしてプログラミングを行うことができます。また、バージョン2.0でもインターネットに接続しないで開発が行える[https://scratch.mit.edu/scratch2download/ Offline Editor]もあります。 ここではバージョン2.0(ブラウザでの開発)で説明を進めていきます。[http://trac.switch-science.com/wiki/scratch-workshop-MOM2012 バージョン1.4を使いたい場合はこちらを御覧下さい。] === nekoboard2 === nekoboard2は、光や音などの周りの環境やボタンが押された、スライダーが動かされたといった情報をコンピュータに伝えるボードです。[https://www.switch-science.com/catalog/2700/ 商品ページはこちらです。] === 必要なもの === ・Adobe Flash Player version 10.2以降、及びChrome 7以降/Firefox 4以降/Internet Explorer 7以降のWebブラウザがインストールされているPC。[[BR]] ・[https://www.switch-science.com/catalog/2700/ nekoboard2][[BR]] ・[https://www.switch-science.com/catalog/1035/ マイクロB端子を持つUSBケーブル]。[[BR]] === できあがるもの === nekoboard2のスライダーを左右に動かすと、ディスプレイ上の猫の足がばたばたします。[[BR]] [[Image(neko01.gif)]] === 手順 === 1.nekoboard2をマイクロUSBケーブルでコンピュータにつなげます。[[BR]] 2.nekoboardとコンピュータの通信準備をします。[[BR]] a.ブラウザ(ここではChromeを使います。)を起動して、 [https://scratch.mit.edu/ https://scratch.mit.edu/] にアクセスします。「Scratchに参加しよう」からアカウント登録を行うと自分の作品を保存することが出来ますが、ここでは登録せずに「やってみる」をクリックします。[[BR]] [[Image(scratch-5.JPG,500)]][[BR]] b.次のような画面が表示されます。[[BR]] [[Image(scratch-6.JPG,500)]] c.スクリプトタブの中の「その他」を選択して、「拡張機能を追加」をクリックします。[[BR]] [[Image(scratch-8.JPG,500)]] d.「PicoBoard」を選択してOKボタンを押します。[[BR]] [[Image(scratch-9.JPG,500)]] e.「Extension Problem」というウィンドウが開きますのでOKを押して消しましょう。PicoBoard用のブロックが新たに表示されていますが、PicoBoardの横の丸が赤になっているはずです。このままだとnekoboard2とコンピュータは通信ができません。[[BR]] [[Image(scratch-10.JPG,500)]][[BR]] f. PicoBoardの名前部分をクリックして「説明 PicoBoard extension...」をクリックします。[[BR]] [[Image(scratch-11.JPG,500)]][[BR]] g.すると右側に「Install the Plug-In]という項目が現れますので、その中の「Extensions」をクリックします。[[BR]] [[Image(scratch-12.JPG,500)]][[BR]] h.次に使っているOSとブラウザの種類に該当する項目をクリックします。今回はOSはWindows 7、ブラウザはChromeを使っているので、下図の赤枠をクリックします。[[BR]] [[Image(scratch-13.JPG,500)]][[BR]] i.「ScratchDevicePluginChrome.msi」というファイルがダウンロードされますので、実行してプラグインをインストールします。 [[Image(scratch-14.JPG,500)]][[BR]][[BR]] [[Image(scratch-16.jpg,500)]][[BR]][[BR]] j.インストールが終わったら、一度ブラウザを閉じて再起動します(若しくは更新)。すると『「Scratch Device Plugin Helper」が追加されました』というメッセージが出ますので、「拡張機能を有効にする」を選択してください。その後もう一度ブラウザを閉じて再起動します(若しくは更新)。[[BR]] [[Image(scratch-17.jpg,500)]][[BR]] k. 2-c,2-dでやったように、「その他」「拡張機能を追加」「Picoboard」を選択しましょう。すると今度は赤だった丸が緑色になっています。nekoboard2の基板を見てみると黄緑色のLEDがピカピカと点滅しているはずです。これでnekoboard2とコンピュータで通信ができるようになりました。いよいよ次はプログラミングです。[[BR]] [[Image(scratch-7.JPG,500)]][[BR]] 3.スクラッチでプログラミングします。[[BR]] a.まずスクラッチの構成を確認しましょう。[[BR]] [[Image(scratch-74.JPG,500)]][[BR]] ①出来上がったプログラムを動かす場所です。[[BR]] ②動かす絵や背景を管理する場所です。[[BR]] ③プログラミングで使う部品が置かれている場所です。[[BR]] ④プログラミングをする場所です。[[BR]] ③にあるスクリプトはプログラミングで使う命令が置かれています。キャラクターを動かしたりする命令がいくつもあります。[[BR]] ③にあるコスチュームはプログラムで動くキャラクターを作る場所です。ためしにコスチュームを選んでみましょう。中には2種類の猫の絵が登録されています。2二つの絵には「costume1」「costume2」と名前がつけられています。それぞれを交互に選択してみると猫の足が動いているように見えるはずです。[[BR]] [[Image(scratch-66.JPG,500)]][[BR]] b.それでは実際にプログラミングをはじめましょう。まず最初にスクリプトの中から「イベント」を選択します。すると茶色のブロックが下図のように表示されます。[[BR]] [[Image(scratch-76.JPG,500)]][[BR]] 「イベント」の中の[[Image(scratch-69.JPG)]]をドラッグアンドドロップで④エリアに移動させます。[[BR]] [[Image(scratch-53.JPG,500)]][[BR]] c.次に「制御」を選択して、オレンジ色のブロックから[[Image(scratch-70.JPG)]]を探して④エリアにドラッグアンドドロップしてください。このとき[[Image(scratch-69.JPG)]]の下にぴたっとくっつくように置いてください。[[BR]] [[Image(scratch-55.JPG,500)]][[BR]] d.続けてオレンジのブロックから[[Image(scratch-71.JPG)]]を選択して、④エリアにドラッグアンドドロップしてください。このとき[[Image(scratch-70.JPG)]]の中にぴたっとくっつくように置いてください。 [[Image(scratch-56.JPG,500)]][[BR]] e.今度は「見た目」を選択して、紫色のブロックから[[Image(scratch-72.JPG)]]を選び、[[Image(scratch-71.JPG)]]の上段にぴたっとはまるように置いてください。ドラッグアンドドロップした[[Image(scratch-72.JPG)]]の▼をクリックすると下図のように「costume1」「costume2」と表示されますのでcostume1をクリックしてください。[[BR]] [[Image(scratch-59.JPG,500)]][[BR]] f.同じようにして[[Image(scratch-72.JPG)]]を選択して、[[Image(scratch-71.JPG)]]の下段にcostume2を配置しましょう。[[BR]] [[Image(scratch-60.JPG,500)]][[BR]] g.「演算」をクリックして、緑色のブロックの中から[[Image(scratch-73.JPG)]]を選択して④エリアにドラッグアンドドロップしてください。このとき[[Image(scratch-71.JPG)]]の「もし□なら」の□の部分にぴったりとはまるように配置してください。 [[Image(scratch-62.JPG,500)]][[BR]] h.[[Image(scratch-73.JPG)]]の右側の□に50と書き込みます。[[BR]] [[Image(scratch-63.JPG,500)]][[BR]] i.「その他」の黒いブロックの中から、[[Image(scratch-68.JPG)]]を選択して、[[Image(scratch-73.JPG)]]の左側の□にぴたっとはまるように配置します。[[BR]] [[Image(scratch-65.JPG,500)]][[BR]] ブロックのはしっこをつかんで配置するとわかりやすいです。[[BR]] [[Image(2019-08-30_12h18_58.png)]] 4.実行してみよう!  これでプログラミングは完了です。nekoboard2のスライダーを左右に動かすとスライダーの値が0~100の範囲で変化します。このプログラムはスライダーの値が50より大きければcostume1を表示して、そうでないなら(50以下なら)costume2を表示するというものです。下図の矢印の位置にある[[Image(scratch-77.JPG)]]をクリックするとプログラムが動き出します。その右隣にある[[Image(scratch-78.JPG)]]でプログラムをとめることができます。nekoboard2のスライダーを左右に動かすと猫のキャラクターの足がパタパタします。 5.その他のセンサー  今回の説明ではスライダーを使いましたが、nekoboard2にはその他にもボタンや明るさセンサー、音センサー、ABCD4系統の抵抗センサーがついています。これらの機能を使ってスクラッチで色々なプログラムを作ってみてください。[[BR]] [[Image(scratch-79.jpg)]]