wiki:FeliCaPlug

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FeliCa Plugの使い方

ソニーさんが開発製造するFeliCa Plugは、FeliCaのカード側として機能する通信モジュールです。 マイコンと接続することにより、インテリジェントな「カード」を作る事ができます。

マイコン←→FeliCa Plug←→!FeliCa用リーダーライター(PaSoRi、PC内蔵のFeliCaポートなど)←→PC

上記の経路で通信を行い、マイコン上のデータをPCに送る事、PC上のデータをマイコンに送る事ができます。

FeliCa Plugには、RC-S801、RC-S802という2種類の製品が存在します。 これらは単純にアンテナの面積が異なるだけであり、機能も、通信のアナログ性能も全く同等です。 異なるのは、リーダーライターにかざす位置の許容誤差だけのようです。 単純に、アンテナが大きい方が、その分ずれていても通信可能という事です。

ピッチ変換基板

RC-S801、RC-S802とも、物理的なインターフェースは、0.5mmピッチ8極のFFC/FPCコネクタです。 これでは、実験を行うにはとても扱いづらいので、当社でピッチ変換基板を用意しています。 FeliCa Plug ピッチ変換基板

データフォーマットコード

!FeliCaの通信プロトコルでは、指定の「データフォーマットコード」を使用する必要があります。 データフォーマットコードにより、送受信されたデータが何を意味するのかを特定し、たとえばPCが所定の処理を行います。 FeliCa Plugの場合には、一般にはこれを採用した製品のメーカーごとにデータフォーマットコードが与えられます。 当社では、当社から販売するFeliCa Plugを個人のお客様が自作機器に使用する用途として、データフォーマットコード0x001cの割り当てを受けています。

データフォーマットコードは、FeliCa Plugを制御するマイコンのファームウェア中で指定する必要があります。 必ず上記のデータフォーマットコードを使用してください。 さもないと、他のFeliCaアプリケーションに悪影響を与える可能性もあります。

当社以外から購入したFeliCa Plugでは、上記のデータフォーマットコードは使用してはいけません。 また、個人的な使用や小規模なプロトタイプ開発を越える使用方法の場合には、独自にデータフォーマットコードを取得してください。

(2015/03/18追記) FeliCa Linkでも同じくデータフォーマットコード0x001cをお使いください。

ユーザパラメータ

データフォーマットコード1個の配下で、さらに通信データの内容を指定するために、32ビットのユーザパラメータが存在します。 ユーザパラメータは、本来は使用者が勝手に決めていいのですが、 当社のお客様はたった1個のデータフォーマットコードを共有するため、ちょっと事情が異なります。

ユーザパラメータの衝突を防ぐ必要があるかもしれません。 それが見込まれる場合には、当社で登録制度を設けます。

Arduino

ソニーさんが、Arduinoで使うためのライブラリを用意してくださいました。 こちらのブログからダウンロードをお願いします。

上記の通り、データフォーマットコードに注意して下さい。 初期設定時にsetParam()メソッドの2番目の引数に、必ず0x001cを指定して下さい(実際にはバイト×2個の配列で指定します)。

サポート

当社は、FeliCa Plugを単なる部品として皆さんに販売しています。 部品としての初期不良に対する交換を除き、FeliCa Plugの使い方、プログラムの方法、またはその他のサポートを提供しません。 上記ライブラリの使い方についても、当社はサポートを行いません。 問題はご自身で解決して下さい。 使い方についての情報は、皆さんで共有して下さい。

当社の責任範囲外ではありますが、当社も情報提供を行う場合があります。 ご要望、使い方、成功例などの情報を、ぜひお寄せ下さい。

同様に、FeliCa Plugの開発製造者であるソニーさんも、皆さんに対してサポートや情報提供を行う義務を持ちません。 ソニーさんに問い合わせをしてはいけません。

2010/5/21

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