wiki:ArduinoIDE-Example

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Arduino IDEの「スケッチの例」を削除したらどうなる?

お客様からの問い合わせで、Arduino IDEのファイルメニューにある「スケッチの例」を削除して使うにはどうしたらいいのか、というものがありました。 「スケッチの例」の中身にはIDEに初めから付いてくるものとライブラリのサンプルとして後からインストールされたものの二種類があるのですが、後者だけでなく前者も削除するにはどうしたらいいのか、という質問でした。

初めから付いてくるスケッチの例はIDEのインストールディレクトリの中のexampleというディレクトリに保存されているのですが、このexampleディレクトリを丸ごと削除してしまってから起動しようとすると、起動時のスプラッシュウインドウが出たまま先に進んでくれません。だったらどこまで削除しても大丈夫なのかとじわじわ削除していったら、01.Basics以外は削除しても大丈夫だということがわかりました。

だったら01.Basicsの何を消したらまずいのだろうと順番に消していったのですが、途中で順列組み合わせが面倒になってソースに当たることにしました。Arduino IDEのソースはGithubで公開されています。このリポジトリを"01.Basics"で検索したらあっさり見つかりました。Base.javaの754行目です。

この部分と起動時の挙動を見るに、起動時に出てくる空のスケッチ(setup()とloop()だけが書かれたもの)は、"examples/01.Basics/BareMinimum"の内容をコピーしてきているようなので、"01.Basics/BareMinimum"を削除してしまうとIDEが起動しなくなってしまうようです。

そんなわけで「スケッチの例」の中身を全て削除するにはIDEのソースを修正してビルドしなおして専用のIDEを作らないといけないだろう、ということがわかりました。もしどうしてもやりたい、やらないといけないという方はチャレンジしてみてください。

なお、Arduino IDE 1.0.6までは起動時に空のスケッチを用意しないので、削除しても大丈夫かもしれません。

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