wiki:ssciPCB-milling

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長穴の作り方


このページでは、Eagleを使ってスイッチサイエンスPCBの仕様に合った長穴の作成方法について説明します。

1. スイッチサイエンスPCBの長穴の仕様を確認

長穴の仕様は[ https://www.switch-science.com/pcborder/techguide/#milling スイッチサイエンスPCBの技術ガイドのページ]で確認できます。

長穴ついて
・長穴の最小サイズは1mm×2mmです。
・長穴のデータが外形データ(GML/GKO)のガーバーファイルに書き出されるように、camファイルを設定してください。スイッチサイエンスが配布してるcamファイルを利用する場合は、設定の変更は必要ありません。
・Eagleをお使いの場合は、長穴を46番のレイヤに入力してください。
・Vカットと長穴は同じ基板上に製造することができます。

2. メッキ無し長穴の設計方法

下図で示しているような、はんだづけのためのメッキが必要のない長穴の作り方です。


(1)Wireコマンドを選択



(2) Layerは「46 Milling」を選択



(3) 長穴をいれたい箇所に、1mm x 2mm 以上の大きさになるように線を引く



これでメッキ無し長穴は完成です。スイッチサイエンスPCBのガーバービューワーだと、この長穴は見ることができません。すみません。
Eagleの設計画面。長穴の横にシルクで「milling」と書いてみました。


スイッチサイエンスPCBのガーバービューワー。millingの横には何も表示されません。


3. メッキ付き長穴の設計方法

下図で示しているような、はんだづけをするためのメッキが付いている長穴の作り方です。ライブラリに長穴を配置して、

(1)File> New > Libraryでライブラリを新規作成します

(2)任意の名前をつけてPackageを作成します

ICマークをクリックして、

Nameのところにパッケージの名前を入れて、OKを押します。

(3)Packageを作成する

基板図を設計するときと、似たような画面でパッケージの設計をします。手順は3つです。

(1)トップのパッドを作成する。

左下のSMDコマンドを使って、Topのパッド(表面のメッキ)を作成します。デフォルトのパッドは長方形ですが、Roundnessを100%に設定することで角が取れて丸い形にできます。

(2)ボトムのパッドを作成する。

トップのパッドをコピーします。

コピーしたパッドを選択して、プロパティ画面からレイヤを16 BOTTOMに変更します。

(3)長穴を作成する。

メッキなし長穴の作成方法で説明した手順で、パッド内に長穴を作成します。

(1)Wireコマンドを選択



(2) Layerは「46 Milling」を選択



46番のmilling層で長穴の部分を描きます。長穴のサイズは1mm x 2mmよりも大きくします。スクリーンショットでは単位がinch系で表示しています。 こちら

(4)シンボルの作成

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