Arduinoイーサネットシールド
ダウンロード:回路図 EAGLEファイル
Arduinoイーサネットシールドは、Arduinoボードをインターネットに接続します。 WIZnet社のW5100イーサネットチップ (データシート) を使用しています。 WIZnet W5100に内蔵されたネットワークスタック(IPスタック)は、TCPおよびUDPの両方を取り扱うことができます。 TCPおよびUDPによる接続は、一般的な「ソケット」の形で抽象化されており、同時に使用できるソケットの数は4個までです。 Arduinoイーサネットライブラリを使って、このシールド経由でインターネットに接続する機能を持つスケッチを書くことができます。
イーサネットシールドとArduinoボードとの接続には、本来はワイヤ・ラッピング用である足の長いピンソケットを使用して、Arduinoボード上のシールド用ソケットを再現しています。もちろん、ピンの配置はArduinoそのものなので、Arduinoボードの上に装着したイーサネットシールドに、さらに別のシールドを積み重ねることができます。
イーサネットシールドの制御のために、ArduinoのデジタルI/OのSPI用ピン、つまり11番、12番、13番を使用します。 これらのピンは、通常のI/Oの目的に使用することはできません。
標準的なRJ45のイーサネットジャックを搭載しています。
イーサネットシールド上のリセットボタンを押すと、W5100およびArduinoボードの双方をリセットします。
シールド上には、以下のLEDを搭載しています。
- PWR:Arduinoボードおよびイーサネットシールドの電源が入っていることを示します。
- LINK:LANに接続されていることを示します。データを送受信すると点滅します。
- FULLD:LANとの接続が全二重接続(フル・デュプレックス)であることを示します。
- 100M:LANとの接続が100Mbpsの場合に点灯、10Mbpsの場合は消灯します。
- RX:LANからデータを受信すると点滅します。
- TX:LANにデータを送信すると点滅します。
- COLL:LAN上で衝突(コリジョン)が発生すると点滅します。
「INT」のソルダージャンパをショートすると、W5100からArduinoボードに対してデータの受信等のイベントを通知することができます。 しかし、この機能は、現行のイーサネットライブラリではサポートしていません。 このジャンパは、ArduinoボードのデジタルI/Oの2番に接続してあります。
シールド上のSDカードスロットは、Arduinoのソフトウェアではサポートしていません。
参考:getting started with the ethernet shield Ethernet library reference